Speeda

AI時代の意思決定を支える「信頼できるデータ」

経営コンサルティングファームの日中事業支援における活用

株式会社コーポレイトディレクション(CDI)


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Speedaの正確なデータと生成AIの役割を分担し、企業分析に活用する

1986年の設立以来、約40年にわたり企業の経営戦略の立案から実行までを支援してきた日本発の経営コンサルティングファーム、株式会社コーポレイトディレクション(CDI)。M&Aや他社との提携、DXまでをワンストップで伴走するスタイルを強みとしています。 2008年に設立された上海オフィスは、2つの役割を担っています。1つは、日本企業の中国事業変革に現地で伴走すること。もう1つは、成長著しい中国企業の戦略策定や日本・ASEAN展開のニーズを受け止める窓口となることです。 日中をまたぐ経営コンサルティングの現場で、Speedaはどのように活用されているのか。CDI上海オフィス董事長総経理の是枝邦洋氏にお話を伺いました。

サマリー

  • CDI上海オフィスは、日中クロスボーダーの事業変革・中国企業の日本/ASEAN展開支援を行う
  • 充実した中国上場企業データを活かし、競合ベンチマークや、グローバル展開する中国企業の「海外現地法人を含む全社比較」を行う
  • 「元データはSpeedaから取得し、加工は生成AIに任せる」という役割分担により、生成AIの出典に対する不安をSpeedaの正確なデータで解消している
  • データ収集の効率が高まったことで、生まれた時間を現地でのヒアリングや、顧客との議論に充てられるようになった

日中の事業変革に伴走する、CDI上海オフィス

CDIの事業と、上海オフィスが担っている役割についてお聞かせください。

是枝邦洋氏(以下、是枝氏): CDIは経営戦略の立案から、M&Aや提携、DXといった実行までワンストップで支援するコンサルティング会社です。上海オフィスの役割は大きく2つ。日本企業の中国事業変革に現地で伴走することと、成長した中国企業の日本・ASEAN展開のニーズを受け止める窓口です。
最近の相談で最も多いのは、率直に言うと「中国での競争力が、これまで通りのやり方ではもう維持できない」というものです。日本側で商品開発をして中国で生産・販売するモデルでは、中国企業にキャッチアップされ、市場のスピードにもついていけない。やり方を変えるには中国法人だけでは意思決定できず、日本本社の協力も必要になる。日中の両面から新しい中国事業の姿を作るお手伝いを、10年以上続けてきました。

元データはSpeeda、加工は生成AI

生成AIで誰でも情報を集められる時代です。データとの向き合い方は変わりましたか。

是枝氏: 生成AIに「この軸で企業を比較して」と言えば、すぐやってくれます。ただ、本当にそこから取ってきてくれたのかは、最後まで分からない。結局自分で確認しなければいけなくなり、対象企業のデータをコツコツ取りに行くのとほぼ同じアクションを、生成AIを使った上で並行して自分でもやる、ということになりやすいと思います。
その意味で、少なくともSpeedaに乗っているデータは間違っていないと私は信じています。創業から20年以上かけて鍛えてきた確認のプロセスがあると思いますので、そこはすごく信用できる。我々コンサルタントも、数字を間違えてしまうと信用を大きく失ってしまいます。その部分を担保してくれているのが、Speedaを使っていて毎回一番ありがたいことです。心理的に楽ですよね。逆にSpeedaがなければ、信頼を担保する別の方法を自分で考えてやらないといけない。それは相当に時間的な労力がかかってしまいます。
なので使い方としては、Speedaで複数社の財務データを一気に出力して、それをClaudeなどの生成AIに入れ込み、「この軸で比較して」「図にして」と加工してもらう。元データはSpeedaから、加工は生成AI。インプットとプロセスで役割が分かれている感じです。
今のAIが当たり前になっている時代だからこそ、元データ、ローデータの信頼性が重要になっている。これを全部自分で取ってくるのはすごく大変なので、その意味でも非常に便利に使わせていただいています。

60年分の業績グラフで「歴史」を読み、話題の企業は「数字」で確かめる

企業の業績データの活用について、具体的に教えてください。

是枝氏: ヒストリカルなデータを横並びで取る上では、Speedaは本当に便利だなと常々思っています。過去5年くらいなら生成AIでも良いのですが、過去10年、20年の日本・中国家電系メーカーの業績を並べてトレンドを見ようと思ったら、Speedaで取ってくるのが一番早いと思いますね。
私が新しいクライアント企業さんとお付き合いが始まる時に必ずやるのが、Speedaの業績グラフを見ることです。あのグラフは設定を変えると1960年頃から引っ張ってこれます。そうすると、創業から今まで、いつ成長していつ止まったのか、ものすごく長いトレンドが見える。クライアントにコンサルティングするとき、「この方はこの辺で入社されたんだな」「この辺から社長になっているんだな」ということも分かる。歴史を見ていく上で、過去の信頼できるデータが蓄積されているのは本当に良いと思って使っています。
中国事業に限定しても、セグメント別の売上高の推移が拾えるので、自分たちがどこでどれぐらい成長してきたのかが見えますし、市場データを重ねれば「成長しているけれど、市場成長より遅かったね」ということも分かる。競合のセグメント別データと長期で比べることもできます。
現地法人の総経理の皆さんは、日々の業務が忙しく競争も激しいので、どうしても来月の話、せいぜい半年後、1年後の話しか考えられない状態になりがちです。その状態で3年、5年の計画を立てろと言われても視野が狭くなってしまう。そういう時に、去年のことだけでなく、5年前、10年前を振り返って自社を見つめ直すのは、すごく良いアプローチだと思っています。「この5年10年でこんなに中国が変わったのに、自分たちはほとんど変わっていないな」という振り返りもできる。長い時間軸を取ることは戦略において極めて重要なので、そういった視点を取り戻すきっかけにもなるサービスだと思います。

データを拾う時間を、顧客との議論へ

Speedaを活用することで得られた効果・変化についてお聞かせください。

是枝氏: 個別にデータを拾いに行かなくていいので、だいぶ効率が上がりました。それ以上に大きいのは、冷静に考えるための材料をパッと集めてくれることです。現地でいろいろな話を聞いて「面白いけれど、結局本当なのか」「長い目で見るとどうなのか」をすぐ確かめられる。その分、一次情報を取る時間や、お客さんと議論する時間に使えるようになりました。
日本企業が「中国企業の力を借りる」場面でも同じです。提携を考えるなら、相手にとってその事業がどれぐらい重要か、急成長しているのか、実は苦しくて日本企業と組みたい状況なのか。相手の成長の経緯と今の状態を、数字で押さえることが出発点になります。

「現地企業の力を借りる」ための、提携先の見極めに

前回の共催セミナーでお話しされた「現地企業の力をうまく使う」という考え方と、Speedaのような情報基盤の活用には、どのようなつながりがあるとお考えですか。

是枝氏: 非上場企業の情報がすべて取れるわけではない、という前提はありますが――今、日本企業は、より大きな中国企業の力を使っていく、借りていく必要がある状況だと思うんです。そうすると「どの中国の上場企業と付き合いましょうか」という話になる。その時、その上場企業がどんなビジネスをやっているのか、どんなセグメントに分かれ、それぞれがどれぐらいの比率で、どう変化してきたのか。つまり、自分が提携しようと思っても、相手にとってその事業がどれぐらい重要かというのは非常に重要な情報なんですね。急成長しているのか、実は今苦しい状態で、だからこそ日本企業と提携したいと思う可能性があるのか。力を借りたい中国企業のこれまでの成長の経緯や今の状態を数字で押さえようと思ったら、Speedaを見るのはすごく良いですし、リストアップも当然できる。横並びで比較できるデータを一揃い出してくれるのがSpeedaだと思いますので、その意味でも非常に活用できるのではないかと思います。

「社外の信頼できるデータ」が、AI時代の意思決定を支える

今後、Speedaに期待することをお聞かせください。

是枝氏: まず、変わらないでほしいのは長年蓄積してきたデータ資産です。これは一朝一夕には作れない、大きな競争優位です。 その上で期待するのは、企業の意思決定への接続です。今、AIを導入した企業を見ていると、学習データが社内データなので、議論が内向きになりがちなんです。一方で必要なのは社外の信頼できるデータで、どこのデータベースとでも接続するわけにはいかない以上、Speedaは第一候補に挙がってくるのではないでしょうか。経営企画やM&Aといったテーマ別のエージェントAIとして業務に入り込んでいくと、「経営企画2人分の働き」をご紹介できるようになると思います。

最後に、中国・アジアの情報収集に課題を感じている企業へ、アドバイスをお願いします。

是枝氏: 端的に言うと、全社で同じフレームで見るように、フレームをアップデートしていくことかなと思います。 中国やASEAN各国では、データ収集というと、各地でローカルなデータを個別に集めていくことになりがちです。事業をしていく上でそれは重要なのですが、本社側で見ているデータとズレが出てきて、効率が悪くなってしまうことがどうしても出てくる。各国で閉じた競争環境だった時代ならまだ良かったのですが、今はまさに中国企業が中国国内だけでなくASEANや日本などいろいろなところに展開していて、どんどん国境を超えた競争環境になっている。各現地法人も自分たちの国の中だけではなく、大げさに言えば世界規模で競争を捉えていかないと勝てないということになると思うんですね。 なので、改めて全社目線でどうデータを扱い、どういうデータを取っていくのかを揃えた方が良い。その時に、Speedaの業界レポートや、基準が統一された各社の財務情報を、全社の目線を揃えるためにも使っていかれると良いのではないかと思います。

ありがとうございました。

株式会社コーポレイトディレクション(CDI)上海オフィス

https://www.cdi-japan.co.jp/global/shanghai/
  • 特色

    約40年にわたり、経営戦略の立案から実行(M&A、提携、DX等)までワンストップで伴走する日本発の経営コンサルティングファームです。2008年に設立された上海オフィスは、日系企業の中国事業変革への現地伴走と、中国企業の戦略策定・日本/ASEAN展開支援の窓口という2つの役割を担っています。

  • 業種

    コンサルティング

  • 部署・職種

    上海オフィス 董事長総経理

  • 主な利用シーン

    業界分析、競合ベンチマーク、企業の長期業績分析、提携先候補のリサーチ

  • 株式会社コーポレイトディレクション 上海オフィス

    董事長総経理

    是枝 邦洋 様