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2023年に入ってから、中国の消費者物価指数（CPI）の前年比上昇率は低下傾向にあり、最終的に7月には前年比0.3％下落とマイナスに転じたため、中国経済が今デフレの脅威に直面しているのかという議論が国内外で起こっている。しかし、政府の報道官は「中国経済は現在デフレに陥っておらず、次の段階でもデフレに陥らない」と繰り返し強調している。その根拠が何なのかがますます不可解である。

本レポートはデフレ問題の解明を出発点に、近年高インフレが続いている米国を参考に、中国と米国のインフレ・デフレ指標の構成、コロナ感染拡大以降の市場需給のファンダメンタルズ、経済刺激政策を比較することで、中国の低インフレの原因を分析しようとする。また、日本の内閣が公表した4つのデフレ判断指標を利用し、データを基に中国経済の現状を客観的に検証し、最後に今後の政策動向を予測する。