SPEEDA

企画業務の5割6割を費やしていた
調査や資料作成の工数を大幅に削減!
新規事業の推進や拡販に注力する時間を確保

大手精密機器メーカーの新規事業の創出における活用

キヤノン中国 System Solution & Frontier Business Group

User's Voice

時間の削減や情報の質の向上などの課題を解決。某大手精密機器メーカー「SPEEDA」導入事例

「イメージング」「プリンティング」「メディカル」「インダストリアル」の4つの産業別グループを中心に、新たなイノベーションを創出し続けているCanon。グループ会社を含め、組織の再編成と事業の拡大を図っている同社は、本社機能の最適化や生産性の向上を図りつつ、新規事業の創出を加速させています。

グループ会社のキヤノン(中国)有限公司では、新規事業企画案の社内稟議のための資料作成や価値ある事業や商材であるかどうかの判断基準として経済情報プラットフォーム「SPEEDA」を活用している。変化と競争の激しい中国市場で付加価値を作り続ける上でどのようなビジネスシーンで活用されているのか、キヤノン中国System Solution & Frontier Business Groupに所属するLee 氏にお話を伺いました。

サマリー

  • SFB部門はソリューションビジネスと新規ビジネス開拓に注力することを目的に新設
  • 同社は地産地消の概念で、中国市場のニーズに合った最適なソリューションのタイムリーな提供を図る
  • キヤノン(中国)有限公司ではイメージング事業とプリンティング事業の2つをメインで展開。SFBでは3つ目の柱である新規事業の創出に注力
  • 企画メンバーの業務の5割6割ほどを費やしていた調査や資料作成の工数を大幅に削減。新規事業の推進や拡販に注力する時間を確保
  • SPEEDAを活用することで、従来の伝統的なやり方を一新し、新たなアイデアを創出
  • カスタマイズドリサーチを、社内稟議を通すための資料作成だけではなく、価値のある事業や商材であるかどうかの判断基準としても活用
  • 今後は利用時間を超過して追加料金を払うことになってでも、また依頼をしたいと感じている
  • SPEEDAはユーザー間との双方向コミュニケーションを可能とした、複合的なコンサルティングサービス

地産地消の概念で新規事業の創出を図る、某大手精密機器メーカー中国有限公司

貴社の事業に関してお聞かせください。

Lee 氏: キヤノンの事業は主に4つに大別されます。1つ目はイメージング事業(カメラなど)、2つ目がプリンティング事業(プリンターなど)、3つ目がメディカル事業(医療機器設備など)、4つ目が産業機器事業(半導体露光装置など)です。

キヤノン(中国)有限公司で扱っているのはイメージング事業とプリンティング事業の2つで、主にカメラやプリンターを販売しています。私が所属しているのは、この二つの事業とは異なる第三の事業グループで、SFBという部門です。同部門は、これまでのモノ売りとは異なるコトビジネス、ソリューションビジネスに注力することを目的に新設されました。

メンバー数は30名程度で、あらゆるワークスペースに安全・安心、高効率・高生産性と創造性、そして笑顔を届けることをミッションに掲げています。

最近では、コロナの影響による非接触型入退室の笑顔認証入退室システムやオンライン会議需要の増加に伴い、少人数で効率良く設置および利用できる会議室ボックスなどの需要が高まっています。

顔認証入退室システムや会議室予約システムなど既存の競合製品は、標準化されているものが多く、カスタマイズを受け付けない場合があります。この場合、ユーザーの利用状況にシステムを合わせるのではなく、ユーザーがシステムに合わせて利用方法を変えることが不可欠です。

一方、弊社のシステムは全てカスタマイズ可能で、お客様のニーズと利用方法に合わせた最適なソリューションをお客様と一緒に構築します。

中国に注力する上で、どのような戦略や情報収集に力を入れていますか。

Lee 氏: 国家間の複雑な政治事情やコロナによるサプライチェーンの不透明化など、我々を取り巻く環境は決して安定しているとはいえません。そのような背景の中、中国市場でビジネスを展開するには、地産地消の考え方が非常に重要です。

また、できる限り中国国内でサプライチェーンを完結させ、中国国内のパートナーと共に商品を開発し、中国市場のニーズに合った最適なソリューションをタイムリーに提供することが大事だと考えています。

中国市場は変化が激しく、シームレスに業界と業界、技術と技術が繋がっていく市場なので、一見自社と関係のない技術情報や市場動向に関しても、常にアンテナを高く張って情報収集する必要があります。

しかしながら、中国市場の情報はあまり整理されていないことが多く、インターネットやメディアで拾える情報は玉石混合のような状態です。膨大な情報を集めると同時に、いかに効率的に重要な情報だけを精査して自社の戦略に活かすかが、変化と競争の激しい中国市場で付加価値を作り続ける重要な要素だと考えています。

企画業務の5割6割ほどを費やしていた調査や資料作成の手間を大幅に削減

貴社事業の課題と、その背景についてお聞かせください。

Lee 氏: 先ほど述べた通り、中国では現在イメージング事業とプリンティング事業の2つをメインで展開していますが、私が掲げているミッションとして、3つ目の柱である新規事業の創出があります。

新規事業創出は千三つであるといわれますが、千のアイデアの裏には万のタネが存在します。それらタネがビジネスになるのかどうかを検討するにあたって、市場性・競合性・実現可能性・必要投資額・法的制限など、関連するさまざまな情報収集が毎日のように行われています。当然集めた情報の整理や資料作成なども必要になってくるため、これら一連の作業に膨大な時間を取られていました。

例えば、社内稟議を通す上で、さまざまな角度からレポートを漏れなく作成する必要があります。Webや資料に掲載されている情報はどうしても分散的なので、それらを1つにまとめ、グラフ化し、レポートを作成しなければなりません。しかし、それらのすべてを行うには、専門のチームを作らなくてはならないほど量や時間がかかってしまっていました。

メンバーの業務の5割6割ほどが調査や資料作成に費やされていたため、新規事業の推進や拡販に十分な時間を割けないといった課題が生じていました。

情報収集の専門性においても、どこから何を調査してよいのかという部分から考えなければならなかったため、手探りで進めていく感じでした。

トライアルを実際にされてみて、SPEEDAに対する見方はどのように変わりましたか?トライアル中に一番気に入った点はなんですか?

Lee 氏: 元々は1部門だけで契約する予定だったのですが、話を進めていく中で、事業部横断的に契約する話になりました。その際にいくつかIDを契約できるのであれば、せっかく中国語版もあるのだから、日本人にも中国人にも使ってもらった方がよいと考えました。

レポートの内容をコピペで使えることや、グラフの元データがそのまま掲載されているため、データとしてそのまま使えることは非常に有益だと感じました。

SPEEDAの活用によって従来のやり方を一新。新たなアイデアの創出に期待

最終的に導入を決断される上で、最も決め手となった理由をお聞かせください。

Lee 氏: 情報収集に割く時間の削減と情報クオリティーの向上を図りたいと考えていました。何度か別の事業部時代にトライアルを受けさせていただいたことがあったのですが、今回新規事業を立ち上げるにあたって、情報収集効率の向上にSPEEDAが役立つと思い、改めてコンタクトを取らせていただいた次第です。営業の方の熱心なサポートも大きな決め手となりました。

また、費用対効果もですが、これまでの仕事のやり方を変えたかったという思いも大きいです。弊社は伝統的で歴史ある会社なので、先人たちから受け継いだ情報収集の仕方や事業の進め方、判断基準などをそのまま踏襲していることも少なくありません。

そのため、知らず知らずのうちに固定化されたやり方で業務を行っていることも少なくないと感じていました。Speedaのように多くの企業に支持されている新たな業務サポートツールを導入することで、半強制的に従来のやり方を見直し、それが結果として新たなアイデア創出につながるのではと期待しました。

SPEEDAをご活用いただくことで得られた効果についてお聞かせください。

Lee 氏: レポートの数が多く、必要な統計情報が簡単に入手できる点が非常に魅力だと感じました。特に気に入ったのはカスタマイズドリサーチです。当初は契約のオプション機能程度に考えていたのですが、いざ使ってみるとその情報収集力と分析力、レポートクオリティーの高さに非常に驚きました。

今後は利用時間を超過して追加料金を払うことになってでも、また依頼をしたいと思っています。レポートの数が多く、必要な統計情報が簡単に入手できる点も利便性の高さを感じています。

トップページに関しても、アンテナを張っていない時事ネタがタイムリーに入ってくるため、非常に学びが多いと感じています。各種レポートが見やすくなったため、とても参考になります。

社内稟議のための資料作成のみならず、判断基準としても活用

現状、貴社において効果的なSPEEDA活用方法をお聞かせください。

Lee 氏: 新規事業における業界および市場情報の収集や、社内稟議を通す際の資料素材として多用しています。よく利用させていただいているのは、業界レポート、トレンドレポート、ターゲットリスト作成などです。

新規事業検討段階における市場分析の粒度が高まり、自分の判断に自信が持てるようになりました。また、市場分析のスピードも非常に向上しています。

カスタマイズドリサーチも、今後の新規参入を検討している市場ならびにこれまで深く分析できていなかった既存市場の調査目的で、これまで2回ほど利用させていただきました。カスタマイズドリサーチに関しては、社内稟議を通すための資料作成だけではなく、社内稟議まで進める価値のある事業や商材であるかどうかの判断基準としても活用しています。

今後、SPEEDAは貴社事業の展開にどのようにお役に立てるでしょうか。期待することをお聞かせください。

Lee 氏: 今年参加させていただいたウェビナーでは、想像していた以上に多くの反響があり、その後のビジネスにも大きく寄与しました。ぜひSPEEDAの持つチャネルを活用して、弊社の新規事業をより多くの方に知っていただきたいと思います。

SPEEDAは双方向のコミュニケーションが可能な複合的コンサルサービス

最後に、SPEEDA導入を検討されている企業へのアドバイスをお願いします。

Lee 氏 私にとってSPEEDAは、単なる情報検索エンジンもしくは情報検索プラットフォームという位置づけではありません。ヘルプデスクやカスタマイズドリサーチなどデジタルとアナログを上手に組み合わせることで、ユーザー・SPEEDA間での双方向コミュニケーションを可能とした、複合的なコンサルティングサービスだと思っております。

さまざまな方法で必要な情報を効率よく集められるため、どうしても慢性的な人手不足に陥りがちな新規事業をされている方には特に強くおすすめしたいです。

ありがとうございました。

キヤノン中国
System Solution & Frontier Business Group

www.canon.com.cn
  • 特色

    「プリンティング」「イメージング」「メディカル」「インダストリアル」の4つの産業別グループを中心に、新たなイノベーションを創出し続けているイメージングカンパニー。グループ会社を含め、組織の再編成と事業の拡大を図っている同社は、本社機能の最適化や生産性の向上を図りつつ、新たにソリューションの事業化を加速させています。

  • 業種

    総合電機

  • 部署・職種

    新規事業開発

  • 主な利用シーン

    業界分析、新規事業開発、レポート作成、最新動向・トレンド、政策動向、企業調査・分析、営業・マーケティング戦略策定

  • キヤノン中国
    System Solution & Frontier Business Group

    総経理

    Lee 様