リサーチ業務を効率化し、
研究や考察にリソースを割けるように。
丸紅中国の経済調査チーム

大手総合商社の経済調査チームにおける活用

丸紅(中国)有限公司

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数日かかるリサーチがたった10分で。総合商社、丸紅中国拠点の「SPEEDA」導入事例

日本を代表する大手総合商社である丸紅株式会社の中国拠点、丸紅(中国)有限公司。中国現地の企業と提携し、主に食料や農業、化学品、金属関係といったさまざまな分野でプロジェクトを推進しています。変化の早い中国市場で事業を展開するうえでは、マクロ経済から現地のスタートアップ企業の動向まで幅広く把握することは不可欠であり、主に経済調査チームがそれらのリサーチ業務を担っています。

経済調査チームによるリサーチ業務では、経済情報プラットフォームである「SPEEDA」が活用されています。導入にはどのような背景や課題があり、現在どのようなビジネスシーンで活用されているのか、同社経済調査チームの鈴木 貴元氏にお話を伺いました。

サマリー

  • 大手総合商社、丸紅の中国拠点では、経済調査チームが中国市場の変化を掴むためのリサーチ機能を担っている
  • 日々社内から寄せられる問い合わせへの回答やレポート作成の効率化に課題を感じ、SPEEDAの導入を決定
  • トライアルでは参加者の7割から「便利である」との回答があったという
  • 導入後、カスタマイズドリサーチといったサービスを活用することで業務効率化を実現。数日かかっていた業務が10分で完了した事例もあった

丸紅のリサーチ業務を担う経済調査チーム

貴社事業についてお聞かせください。

鈴木 貴元氏(以下、敬称略): 総合商社である丸紅の中国会社には、70社ほど投資をしている事業会社があります。食料、化学品、金属、エネルギー、プラント等多岐にわたるビジネス分野に加えて、最近は次世代事業の発掘といった活動をしています。

昨今の中国会社の大きな動きとしては、①ライフスタイルの多様化と消費アップグレードへの取組み、②社会課題への取組み、③第三国市場協力、これら3つを柱にして新展開を図っています。そうした背景から、中国の新規事業、Eコマース分野や教育・ヘルスケアのスタートアップの掘り起こしなどに対して積極的です。また、中国における社会課題の解決に貢献できるビジネスを探していくことも、1つの重要な方針になっています。

丸紅中国会社の業務についてお聞かせください。

鈴木氏 中国会社は、北京会社や上海会社といった地域の会社を統括するホールディングカンパニーで、経済調査チームは中国会社及びそれら地域の会社に対して情報提供をしています。経済調査チームが配置されている北京会社は首都ということもあり、中国会社トップが駐在しており、中国政府や国有企業との関係構築・維持、他の外資企業との協力などが重要な仕事になっています。また、北京の営業は、穀物、石炭、石油、プラントなど国有企業による扱いが多い商品を、多く取り扱っています。一方で本社は上海にあり、化学品、食料、農業資材、繊維、紙パルプ、鉄鉱石、アルミ等のビジネスを中心としています。

鈴木様のお仕事についてお聞かせください。

鈴木氏 私がいるのは経済調査チームという、中国経済のリサーチを行なっているチームになります。こうした専門的な調査を行っている丸紅の海外拠点は、北京、ワシントンD.C.、シンガポール、南アフリカのヨハネスブルク、ロンドンの5拠点となっています。

主なミッションとしては大きく2つです。まず1つは中国のマクロ経済情報や政治情報といった、中国で事業を行なっていくうえで基礎的な情報や、ビジネスチャンスやリスクになる情報を収集すること。

もう1つは、中国会社で出資している事業会社や弊社の経営陣の意思決定をサポートするための情報収集です。彼らの要望に応じる形で、産業調査や市場調査、それらに対する意見を加えて提出しています。

他国と比較しても難易度の高い中国市場のリサーチ

中国市場のリサーチは、他国と比べても難しいのでしょうか。

鈴木氏 他の国外拠点と比較しても、中国市場のリサーチはとても大変だと思います。というのも、中国市場を調査するために知っておかねばならないことが非常に多いのです。

まず、中国の政治情勢を知らなければなりません。地域ごとの格差、都市と農村、東部沿海部と西部内陸部、モノカルチャー的な北方と多様な南方といった特性についても知識が必要です。そして、歴史的な経緯を知っておくことも重要です。

中国の「技術体系」を例にあげます。中国には戦前の日本から引き継いだ技術と、戦後のロシアから受け継いだ技術、改革開放後にさまざまな国から得られた技術、そして中国独自の技術が複雑に絡み合っています。

そうした背景から、地方の都市に高度なハイテク基地があったりします。ハイテクブームで何もないところから誘致している地方もあれば、こうした歴史的基盤があって誘致している地方もあります。こういう状況一つ一つを知る必要があるため、中国のリサーチは難しいのです。

業務量の多さと中国市場の変化のキャッチアップに課題感

経済調査チームにはどのような課題があったのでしょうか。

鈴木氏 大きく2点です。業務量が多いということ、中国市場の激しい変化に追いつく必要があることです。

特に業務量の多さは課題です。北京の経済調査チームだけでも、年間200件くらい社内からの問い合わせがあります。1ヶ月およそ20件ほどですので、ほぼ毎日1件は何かしらの問い合わせがきており、それを3人のスタッフで対応していました。

具体的にどういった問い合わせがあるのでしょうか。

鈴木氏 調査データやレポートを求められることがあれば、経済調査チームの考察を求められることもあります。他には、提示された条件にあう企業を調べて、紹介してほしいという問い合わせも多いですね。

3, 4年かけて現地企業とのコネクションを構築してきたのですが、最近の中国ではスタートアップやベンチャーが多く、私たちが把握していないような分野の問い合わせもあります。新しく中国語でリサーチし、そこから資料を作成していたのでは、時間はいくらあっても足りません。

中国市場の激しい変化に追いつく必要があった背景をお聞かせください。

鈴木氏 2018、2019年は中国市場の実態を深掘りする、マクロ経済的なリサーチ業務が中心でした。しかし昨今では、投資、提携、新商品投入など新しい動きのためのリサーチ業務が増えました。しかもデジタル対応、米中摩擦などビジネス環境は目まぐるしく変化しています。情報を一つ一つ地道に調べるのは基本ですが、未知の分野を一度に調べる必要性が増えたのです。

求めていた情報が一気に手に入る点が魅力

「SPEEDA」をお知りになったきっかけについてお聞かせください。

鈴木氏 私自身、弊社に入社する以前のシンクタンク勤務時代にも「SPEEDA」を利用することがありました。

「SPEEDA」と本格的にかかわったのはユーザーベースの方から執筆依頼があったことがきっかけです。その時は負担が大きかったこともあってお断りしたのですが、その一方で「SPEEDA」を使い始めることになりました。

なぜ「SPEEDA」を導入されたのでしょうか。

鈴木氏 情報が一気に手に入る点に魅力を感じたからです。研究者としては資料検索にかける時間を節約し、分析や考察に時間を掛けたいと常日頃から考えています。

しかし、社内からのちょっとしたお問い合わせであっても分かりやすいように少し手をかけて資料化する必要はあります。お客様に見せたいというニーズがある場合や、経営に渡したいという場合もあるため、バラバラのメモをまとめたものではなく、整理する必要があります。しかし、そうした作業には何時間もかかってしまうこともあり、悩みの種でした。

そこで、新聞やウェブメディア、雑誌など、バラバラのソースから情報を集めて整理するのではなく、「SPEEDA」でまとめて情報を検索、収集する方法を検討したのです。

トライアルの結果、7割以上が「便利である」と回答

他社との比較検討、トライアルはどのように行われたのでしょうか。

鈴木氏 営業の方々を含めて40人くらいでトライアル利用させていただき、アンケートをとって導入の判断を行なう流れでした。

トライアル後のアンケート結果は、7割以上の方が「便利である」と回答しました。私が評価したポイントは「時間を買える」ということです。調査や情報を取りまとめにかかっていた時間を買えると考えれば、安いと感じました。

他社との比較についてはいかがでしたでしょうか。

鈴木氏 比較検討を行なったレポート・記事のデータベースサービスが基本的に中国語、英語対応のもので、そのまま展開しにくい点がマイナスでした。クイックレスポンスで使えるアイテムを求めていましたので、日本語のアウトプットが出てくる「SPEEDA」は高評価だったと思います。

以前は数日かかっていたリサーチが、たった10分で

初めて「SPEEDA」を利用されたときのご感想をお聞かせください。

鈴木氏 初めて利用した時は「おぉ!」という言葉が出ましたね。これまで下手をすれば数日かかった業務が10分程でできてしまうのか、という感想を持ちました。

これまで業界情報を知るときに参考にしていたソースとして、主要企業の決算発表資料や経済誌の特集記事、業界書などを使用していました。また、私がシンクタンクに勤務していた頃は『業種別貸出審査事典』という、横に並べると数メートルもある専門書を引っ張りだすこともあったのです。

「SPEEDA」の場合は検索欄にキーワード入力するとポンと一覧で求めていた情報が出てきます。中国であろうが、アメリカであろうが、世界全体の情報が出てきます。良かったのは、業界概要、新聞記事、企業一覧などが整理されて検索できること。レポート、記事、データをバラバラに調べていた時には、フォーマットを合わせるのが大変でしたが、それが不要。非常に感心しました。

特に海外企業の財務データを調べるときはどうしても時間がかかってしまいます。金融機関の調査部門に資料を問い合わせたり、お金をかけてレポートを外部から購入していたのですが、そうした資料では取りにくい国際比較や企業情報を「SPEEDA」で出せるのは便利に感じました。

社内の問い合わせへの回答や、レポート作成に「SPEEDA」を活用

現在の主な活用シーンをお聞かせください。

鈴木氏 主な活用シーンとしては大きく2つです。

1つは社内からの問い合わせに対してクイックに回答するケースと、レポートを作成での活用です。最新の情報に関しては、「SPEEDA」の情報を積極的に使うようにしています。

また、「カスタマイズドリサーチ」を活用し、特定の業種の最新トレンドや競合企業のリサーチも行なっています。

現地のローカルスタッフの方々はご活用されているのでしょうか。

鈴木氏 「SPEEDA」のIDはローカルスタッフにも共有しており、社内からの問い合わせの回答に使用しています。直接感想は聞いていませんが、社内メールでのやり取りを見ているとしっかり「SPEEDA」を活用できていると思います。

「SPEEDA」を活用し、中国の最先端の動向を深く追っていきたい

貴社の今後の展望をお聞かせください。

鈴木氏 経済調査チームはこれまで、マクロ経済調査と産業調査を主に行なってきましたが、今後は中国の最先端の動向や細かい市場動向を、深く弊社全体に伝えていきたいです。

しかし、中国は情報の有料化が進んでおり、無料で手に入る情報は限られてきています。情報に対する一定のフィーを払うことは効率的な調査運営に欠かせません。

また、従来の中国の階層調査では、富裕層や中間層という大まかな区分から入りましたが、現在はZ世代、95后、90后、一線都市、二線都市、三線都市等々、階層をより細分化してみる必要があります。

そうした環境で普段から詳細な最新情報にアクセスできるようにしておくことが、中国市場の事業展開において非常に重要です。

自分たちだけで調べられる範囲には限界がありますので、「SPEEDA」を活用して社内に展開できるようにしていきたいですし、そこから新しい調査の方向性も探っていきたいですね。

ありがとうございました。

丸紅(中国)有限公司

www.marubeni.com
  • 特色

    日本を代表する大手総合商社である丸紅株式会社の中国拠点、丸紅(中国)有限公司は中国現地の企業と提携し、主に食料や農業、化学品、金属関係といったさまざまな分野でプロジェクトを推進しています。その中の経済調査チームでは中国市場の変化を掴むためのリサーチ機能を担っています。

  • 業種

    総合商社

  • 部署・職種

    経済調査

  • 主な利用シーン

    経済調査におけるリサーチ業務

  • 丸紅(中国)有限公司

    経済調査チーム

    鈴木 貴元 様

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