SPEEDA

スピード、知識の幅、能力など
リサーチに関するあらゆる課題を解決。
情報収集効率も劇的に改善!

総合電機メーカーの研究開発と調達における活用

東芝(中国)有限公司

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専門外分野のリサーチも容易に。東芝(中国)有限公司「SPEEDA」導入事例

エネルギー、社会インフラ、ストレージ、ICTなど、社会の基盤となる、さまざまな事業を展開している東芝グループ。「人と、地球の、明日のために」というミッションを掲げる同社は、「一人ひとりの安心安全な暮らし」と「社会的・環境的な安定」の実現に向け、誰もが享受できるインフラと繋がるデータ社会の構築に努めています。

東芝グループの統括現法として、新規事業開発や調達における情報収集に経済情報プラットフォーム「SPEEDA」を活用している同社。ガバナンスを含め本社的な役割を担いつつ、中国市場で新規事業を展開するにあたって、どのようなビジネスシーンで活用されているのか、東芝グループの中国総括現法、東芝(中国)有限公司 研究開発センター 大内 氏、調達本部 松永 氏にお話を伺いました。

サマリー

  • 東芝グループはエネルギー、社会インフラ、ストレージ、ICTなど、さまざまな事業を展開している総合電機メーカー
  • 東芝(中国)有限公司は東芝グループの総括現法として、ガバナンスを含め本社的な役割を担う一方、事業支援を行っている
  • 研究開発センターでは、東芝グループの様々な事業に向けた先端・基盤技術の研究開発に加え、中国国内での事業拡大に向け、新規事業開発の取り組み強化に努めている
  • 調達本部では、東芝グループが扱う全ての調達品に対する中国優良サプライヤの発掘、中国調達のSCM構築、中国・東アジアの東芝グループ会社の調達支援、等を実施している。
  • 日本側からの調査依頼にもタイムリーな回答が可能に。本社や社内での中国の状況配信もスムーズに。
  • サポートデスクのスピーディーな回答によって、質の良い情報をクイックに取得。外的要因の素早いリスク回避にも
  • スピードと知識の幅、リサーチ能力などのさまざまな課題をSPEEDAで解決
  • 人力では難しかった専門領域のリサーチが容易に。情報収集効率が劇的に向上

本社的なポジションを担う統括現法、東芝(中国)有限公司

貴社の事業に関してお聞かせください。

大内 氏: 東芝中国は東芝グループの総括現法です。東芝グループ全体で中国でさまざまな事業を展開していますが、弊社ではガバナンスを含め本社的な役割を担う一方、事業支援も行っています。

私は研究開発を担当しています。先端・基盤技術の研究開発に加え、中国で事業を拡大するためには、新規事業開発の取り組みを強化する必要があります。そのため、今後は東芝中国社主導でさまざまな新規事業を立ち上げていきたいと考えています。

松永 氏: 私は調達本部の責任者をしております。人数は私を含めて16人で、私以外はローカルスタッフです。中国では主に火力・水力プラント、モータ・発動機、エレベータ等に使用する機器、部品を調達しています。

中国市場で展開するうえで、どのようなことに注力していますか。

大内 氏: 研究開発センターでは、東芝グループが展開しているエネルギーやインフラ、半導体関連の中国の最新動向の調査や、東芝グループで注力している技術に関する動向など、幅広く調査しています。

松永 氏: 調達本部としては、中国・東アジアの東芝グループ会社の調達に対し、ガバナンス活動と情報提供を行っています。また、中国の有力なサプライヤーを日本や海外現法に紹介し、中国からの調達を増やすことによって、損益に貢献することが主要のミッションです。

調達本部での情報収集は、基本的に私と分野によって各担当ローカルスタッフが実施しているのですが、専門的な分野においては、SPEEDAを活用して情報収集を行っています。

SPEEDAの導入によって、調査に費やす時間や労力を大幅に削減

情報収集効率化や改善におけるこれまでのお取組みがあればお聞かせください。

大内 氏: 今までは研究所の中国人スタッフが自力で調査を行っていたんです。また、特定のテーマを深掘りする際は、コンサルティング会社の力を借りていました。やはり総括現法ということで、東芝グループ全体で中国市場の動向に関する調査を頼まれることも少なくありません。その分野も幅広いため、調査に多くの時間や労力を要してしまっていたんです。

そのため、常日頃から情報収集に対する課題意識を持っていました。ソリューションを探していたところで、SPEEDAをご紹介いただき、話を聞いていく中で便利そうだと感じ、契約に至りました。

松永 氏: 東芝の全ての事業に関わっているのでとにかく範囲が広く、必要な情報、本社から調査依頼を受けた情報、などを集めるのに苦労していました。コンサルの活用も検討しましたが、ある特定の調査を深く、ではなく、幅広い調査をパパッとリーズナブルに、というニーズに有ったコンサルは見つかっていませんでした。あるとき、研究開発センターから共同でSPEEDAを使用しないか、と声を掛けてもらい、24時間以内に回答をくれる、というSPEEDAのサポートデスクに、半信半疑ながらも魅力を感じ、使い始めました。今では東芝中国社の中で、調達本部が1番多くSPEEDAを活用させて頂いています。

サポートデスクのタイムリーな対応で、素早くリスク回避

御社にとって中国の現場での情報収集は、事業にとってどういう意味や価値を持っていますか。

大内 氏: 中国は巨大な市場です。東芝グループでも社会貢献含め中国での事業拡大に努めていますが、中国市場に関する情報の多くは中国語で書かれています。日本から情報収集したり調査したりすることは容易ではないため、日本側から調査依頼を受けることが多いです。それらの調査依頼にタイムリーに応える必要があるため、SPEEDAに力を借りています。

松永 氏: 現在BCP(事業継続計画)という言葉が注目されていますが、例えばコロナウイルス感染症の影響で、上海が2ヶ月間ロックダウンをしてしまった時に、生産を維持するためにどのように調達を確保するかを考えることが私たちの役割です。

外的要因のリスクなどがある場合、情報を収集して資料にまとめ、日本側にいち早く発信する必要があります。しかし、自分たちで情報を収集すると、なかなかタイムリーに良い情報を得られません。

洪水、電力制限、など調達に影響しそうな事象が発生したには、調達BCP情報というレポートの形で東芝グループに最新の状況を発信するのですが、その際に情報を集めるために利用させていただいたサポートデスクでは、いつも非常に素早く回答していただけるので、大変助かっています。SPEEDAによって質の良い情報を素早くキャッチすることで、特定のサプライヤーに注意したり、早めの調達を行ったりと、リスク回避に努めることができます。

人力による非効率なリサーチ業務を劇的に改善

SPEEDA導入前の貴社事業の課題についてお聞かせください。

大内 氏: 今までは特定の情報サービスを利用していなかったため、日本側から調査依頼があった時や自分たちが知りたいことがある時は、自分たちの手で情報収集しなくてはなりませんでした。しかし、担当者によって得意・不得意な分野は異なるため、得意じゃない分野を効率的に調べることは容易ではありません。

また、担当者があまり詳しくない分野だと、調べ方はおろか、調べた情報の重要性についての判断も困難です。そのため、勉強しながらリサーチを行わなくてはならず、時間もかかってしまっていました。

松永 氏: 統括現法では、中国の調達に関連することは製品にかかわらずすべてカバーしなくてはいけません。何か質問が来た時に回答できるようにしておかなければならないのですが、回答ができず困ってしまうことが度々ありました。

また、ネットの情報を見つけるにはコツが必要です。SPEEDA導入前はスピードと知識の幅、リサーチ能力が課題でしたが、現在では16人でカバーしきれない分もSPEEDAに手伝ってもらえるため、非常に助かっています。

SPEEDAのトライアルやオンボーディングなどはどのように役に立ちましたか。

大内 氏: 最初はプレゼンテーションに参加した数名のみトライアルを利用していたのですが、2つのIDで10名まで登録可能ということで、ほかのメンバーも利用するようになりました。

そのタイミングで再度使い方の説明会を実施していただき、私から指導することなくそれぞれ使いこなせるようになりました。その後異動などでメンバー編成の変更がありましたが、SPEEDAのユーザインタフェースは非常に使いやすいため、それぞれ問題なく使いこなしています。

他社サービスと比較検討された際に決め手となったことは何ですか。

大内 氏: SPEEDAのトライアルが最初だったのですが、実際にトライアルをしてみて便利だったので、すぐに契約に至りました。価格も非常にリーズナブルで、コストパフォーマンスが優れていたため、特に懸念点もありませんでした。

SPEEDA導入後、日本側からいくつか同様の情報プラットフォームの紹介を受けたのですが、そちらはお断りをしました。

資料作成や営業戦略・事業戦略の策定にも大きく寄与

普段の業務でSPEEDAをどのようにご活用いただいているのでしょうか。

大内 氏: 登録しているトピックスに関するアップデートが毎朝メールで届くため、非常に便利です。自分でサービスにアクセスするとなると敷居が高くなりますが、このようにメールでリマインドしてくれると、見落としも防げて助かります。

いつも出社後にメールを確認して、気になるトピックスをチェックしています。他社が実施している良い取り組みなどがあれば、関係者にも共有しています。

また、SPEEDAでは、PDFではなくWordやPowerPointなど、編集可能なフォーマットでダウンロードできるため、社内向けの資料作成においても利便性が高いです。

松永 氏: 以前、ある現法から「アンチ・ダンピングに引っかかっている樹脂の資材メーカーがある」との情報が入りました。しかし、そのような専門的な領域の場合、インターネットで情報を探してもなかなか見つかりません。そこでSPEEDAのサポートデスクに問い合わせたところ、すぐに回答をいただくことができました。

また、中国がレアアースの管理を強化するとの情報を入手したのですが、翌日の会議までにその情報を収集・整理することができれば、時間をロスすることなくオンタイムでその内容を関係者と議論できる、ということがありました。私たちだけではそんな短期間で調べることは不可能なので、SPEEDAに相談させていただいたところ、当日中にご回答いただき、タイムリーな情報を得ることができました。お陰で日本の事業部の営業戦略、事業戦略に役立てることができたそうです。

SPEEDAで特に気に入っているサービスや機能があれば教えてください。

大内 氏: トップページにアクセスしてキーワードを検索するだけで、専門の情報がクイックに収集できることと、カーボンニュートラルなどの主要なトピックが既に用意されている点も非常に気に入っています。中国市場の動向や政策などの情報もタイムリーに収集可能です。

また、30分以内に対応してくれるサポートデスクも非常に便利です。数時間で求めていた情報を提供してくれるため、とても助かっています。

松永 氏: とにかく「回答が早い」というのが第一印象でした。ここまでスピーディーに回答をもらえるとは思っていなかったため、非常に驚きました。また、記事も検索しやすく、中でも業界レポートや企業情報は私たち調達にとって非常に有用です。

幅広い領域や俯瞰的な動向の情報収集に重宝

SPEEDAをご活用いただくことで得られた効果についてお聞かせください。

大内 氏: これまで問題意識として持っていた、日本側に調査結果を報告するという一連の流れが、色々な分野において効率化されています。

また、SPEEDAのトップページにアクセスしてキーワードを検索するだけで、非常に豊富な量の情報が見つかるため、情報収集効率が向上しました。トップページには現在タブが6個あるかと思いますが、東芝は幅広く事業を行っているため、すべてに関連してきます。そのため、こうしてキーワードでまとめられていると、非常に助かります。

SPEEDAは、幅広く情報を収集することに適したプラットフォームだと思います。個々の技術を細かく調べるには、学会の論文などを読む必要がありますが、特定の分野の動向や事業との関連などを俯瞰的に調べるにあたって重宝しています。コンサルティング企業との使い分けにも役立っており、上手く良い所取りしている状態です。

松永 氏: 何か事象があるときに非定期的に調達BCP情報を発行しているのですが、東芝グループ内に広く送信しており、東芝本社の調達のホームページにも私が送信したBCP情報の内容が掲載されています。

現在はコロナウイルスで行き来ができないことに加え、中国は調達拠点としてポテンシャルが高い一方で、チャイナリスクも多くある、と言わざるを得ません。「リスク」を見極め「ポテンシャル」を最大限活用するためには、必要な情報をいち早く発信することが重要で、調達だけではなく営業や事業部の方たちからも「非常に参考になる」「送り先をもっと増やしてほしい」など好評をいただいています。SPEEDAの導入によって、情報収集能力が圧倒的に改善されたと感じています。

カスタマイズドリサーチサービスのご利用頻度とご利用目的をお聞かせください。

大内 氏: SPEEDAが発行しているマンスリーレポートを購読しています。こちらのサブスク型のレポートも重要なポイントがまとまっており、非常に重宝しています。自分たちで調べきれない部分を、その都度ニーズに合わせて頼んでいく形です。

網羅的に調べられる点とコスパの良さにおいて、他社サービスよりも有用性の高さを感じます。

変化が目まぐるしい中国市場において、タイムリーな情報収集は不可欠

今後SPEEDAに期待することがあれば教えてください。

大内 氏: 研究開発をして中国の社会課題やニーズに合う形で新規ビジネスを展開していく中で、SPEEDAを活用しながらクイックに必要な情報を収集し、スピーディーに新規事業にチャレンジしていきたいと思っています。

松永 氏: 今でも充分期待通りです。引き続きタイムリーに回答していただいた情報を基に、中国のポテンシャルを引き出す調達戦略を組み立てていきたいと思います。

昨今、チャイナリスクはますます増えています。元々人件費が目まぐるしく上昇している中、貿易戦争、増置税還付や関税免除の廃止、電力制限、元高円安、ロックダウンなど、中国調達においても非常にリスクが大きい状態です。そのため、SPEEDAを活用しながらリスクを瞬時に察知し、引き続きリスク回避に努めたいと思います。

導入を検討している他企業へお伝えしたいことがあればお聞かせください。

大内 氏: トライアルをすれば、SPEEDAを活用するメリットを体感できると思います。導入を検討されている企業がいれば、ぜひトライアルを受けてみることをおすすめします。

松永 氏: 今の時代はスピードが命です。中国市場では情報が目まぐるしく変化するため、SPEEDAを活用して事業に役立ててみてはいかがでしょうか。

ありがとうございました。

東芝(中国)有限公司

www.toshiba.com.cn
  • 特色

    エネルギー、社会インフラ、ストレージ、ICTなど、社会の基盤となる、さまざまな事業を展開している東芝グループ。「人と、地球の、明日のために」というミッションを掲げる同社は、「一人ひとりの安心安全な暮らし」と「社会的・環境的な安定」の実現に向け、誰もが享受できるインフラと繋がるデータ社会の構築に努めています。

  • 業種

    総合電機

  • 部署・職種

    研究開発・調達

  • 主な利用シーン

    研究開発、最新動向・トレンド、業界分析、レポート作成、企業調査・分析、新規事業開発、政策動向

  • 東芝(中国)有限公司

    副総裁 兼 研究開発センター 所長

    大内 一成 氏

    副総裁 兼 調達本部 本部長

    松永昌樹 氏